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2022年12月号

2022年12月号(Vol.315)ダウンロード

2022年12月号1-8面

(1096KB)

2022年12月号2-3面

(771KB)

2022年12月号4-5面

(621KB)

2022年12月号6-7面

(740KB)

2022年12月号1面~3面

2022年12月号
 
 1面
 
稲毛新聞が選んだ2022年千葉市10大ニュース
 
さまざまなニュースが舞い込んできた2022年も残すところあとわずか。稲毛新聞ではこの一年を振り返り、今年の千葉市10大ニュースを決定。これらは本紙面で取り上げた際の反響や読者アンケート回答等を考慮し、編集部が独自でランキングにしたもの。引き続きのコロナ禍や暗い事件などニュースが多いなか、千葉ロッテマリーンズ、佐々木朗希投手の完全試合達成が今年の第一位に選ばれた。
 
第1位
ロッテ佐々木の活躍
 4月10日、千葉ロッテマリーンズの本拠地ZOZOマリンスタジアムで、プロ入り3年目、20歳の佐々木朗希投手がプロ野球史上16人目の完全試合を達成。
 佐々木投手はこの日行われた対オリックスバファローズ3回戦で1人の走者も許さず、新記録となる13打者連続三振、プロ野球タイ記録となる19奪三振を達成した。
 
第2位
千葉市民花火大会が3年ぶりに開催
 コロナ禍で中止されていた夏の風物詩、幕張ビーチ花火フェスタが8月6日(土)に開催された。3年ぶりの花火は斜めに打ち上げる海上花火のみの演出で防風林に隠れ観覧席以外の場所からは見ることができなかった。会場周辺の密集を避けるために市は2万人の市民を招待。応募・抽選で当選者のみ入場可能とした。
 
第3位
オミクロン株の猛威 1月1日に千葉県はレベル移行に係る指標に基づき、新型コロナウイルス感染症を「レベル2」に移行すると発表。これは年末に千葉県で初めて感染経路が特定できない新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者が確認されたことを受けての移行だった。以降、オミクロン株への置き換わりが急速に進み、1月21日からは千葉県全域にまん延防止等重点措置を適用。2月3日には全国の新規陽性者が初の10万人を突破した。
 
第4位
参議院選挙で自民党の臼井氏が初当選
 7月の参院選では千葉選挙区で過去最多に並ぶ14人が立候補。7月10日に投開票が行われ千葉選挙区(改選数3)は、自民党現職の猪口邦子氏、自民党新人の臼井正一氏、立憲民主党現職の小西洋之氏が当選。臼井氏は元県議で2009年の衆院選千葉一区に立候補し落選、今回初当選となった。猪口氏と小西氏は3回目の当選。
 
第5位
中古マンション高騰率は稲毛区がトップ
 全国における中古マンションの高騰率を発表した「2022年4月 全国市区町村 中古マンション騰落率ランキング100」で、千葉市稲毛区が全国トップに。第2位が埼玉県川越市、第3位が兵庫県明石市だった。
 
第6位
護国神社が遷座
 昭和40年代に建てられた護国神社は建物の老朽化や戦没者の遺族、
戦友らにも高齢化が進み、階段を上がっての参拝が難しくなったことなどから、2月に弁天から桜木へ遷座しバリアフリー化された。
 
第7位
千葉市民ゴルフ場
市長杯初開催
 千葉市若葉区にある千葉市民ゴルフ場において11月20日千葉市長杯が開催された。市長の冠が付く大会は初。応募多数により抽選を突破したゴルファー達が腕を競った。
 
第8位
JR千葉駅前「マインズ千葉」オープン
 再開発が進むJR千葉駅東口を出てすぐの場所に商業施設「マインズ千葉」が11月1日にオープン。ビックカメラやサイゼリヤ、ガスト、千葉県初出店のルノアールなどのテナントも入り駅前の活性化を目指す。千葉市とビックカメラは互いの資源やノウハウを活用し地域活性化や市民サービス向上のため包括的な連携協定を10月末に締結した。
 
第9位
千葉市元総務局長が
覚せい剤取締法違反で逮捕
 覚醒剤取締法違反の疑いで千葉市元総務局長・市代表監査委員の山田啓志容疑者(61)が9月27日、神奈川県警に逮捕。28日には千葉市役所が家宅捜索された。
 
第10位
大学野球 千葉経済大学悲願の初優勝
 4月9日に開幕した千葉県大学野球連盟春季リーグ戦で千葉経済大学(稲毛区轟町)が悲願の初優勝を飾った。優勝に王手をかけて臨んだ最終戦で中央学院大学(我孫子市)を4―2で下し創部以来初の一部での優勝、6月の全日本大学野球選手権に初出場を果たした。
 
 
返送しないともらえません
価格高騰緊急支援給付金
 
 国の新たな給付金「価格高騰緊急支援給付金」は物価高騰による負担増を踏まえ、低所得世帯(住民税非課税世帯等)に1世帯あたり5万円を給付する。
 千葉市は対象世帯へ11月から確認書を発送。給付を受けるには1月末までに確認書の返送が必須のため、郵便物を放置しがちな人は気を付けたい。高齢者は家族が確認を。
 
 
 
 
2面
 
相次ぐ物価高に千葉市が市民生活を支援
手続き不要で下水道使用料特別減免を実施
 
 千葉市は下水道使用料の令和4年10月検針分から令和5年1月検針分、最大4か月分を一部免除する特別減免を実施している。
 この減免措置は物価高で影響を受けている市民の生活を下水道料金の請求を減らして支援するというもの。対象となるのは、基本使用料を千葉市で支払っている家庭や事業所など下水道使用者。ただし従量使用料のみで料金適用されている場合や既に福祉減免制度で減免中の場合は対象外となる。
 では下水道料金はどれほど安くなるのか? 減免の内容は基本使用料と月10立方メートルまでの従量使用料で、1回の請求につき使用期間が2か月の場合で税込み千628円を限度額としている。減免期間は令和4年10月検針分から令和5年1月検針分、使用期間4か月とすると最大で3千256円(税込み)分安くなる。この世帯あたりの減免金額には賛否両論あるようだが、対象の家庭や事業所は合計すると45万8千軒。合計すればかなりの金額になる。光熱費や生活用品が値上がりするなか、下水道代が少しでも安くなることは朗報と言っていいだろう。それに加え、今回の減免に関する申請や手続きは不要となっているため、対象者は漏れなく支援を受けられる。10月検針分から自動的に特別減免が適用され、減額後の金額で使用水量のお知らせや納入通知書が送付されるので確認を。
 下水道料特別減免についての問い合わせは下水道使用料特別減免コールセンター(シーデーシー情報システム株式会社)℡043・216・4320へ(平日9時~17時・土・日・祝日、年末年始除く)。
 
 
連載
 櫻井俊雄物語 武田弥太郎
千葉の近現代史を創った男の話
第30話「衆議院議員総選挙の区割変更」
 
改正公職選挙法が成立し、全国で10増10減の区割変更が実施される。千葉県の定数は13から1増えて14となり選挙区の変更が行われる。
 千葉市関係をみれば、中央区・稲毛区・美浜区の一区、若葉区・四街道市・佐倉市・八街市の九区、緑区・市原市の三区は変更がないが、これまで花見川区・習志野市・八千代市の二区から習志野市がはずれ、花見川区と八千代市で二区を構成。選挙区が狭くなり活動が楽になったと歓迎される半面、習志野市での過去の活動が活かせなくなったとマイナス面を指摘する声も。だが一票に大きな格差がある以上、有権者本位の見方をすれば仕方がないことだ。
 それにしても四区の船橋市は残酷だ。総選挙のたびに選挙区が変わっている。かつて船橋市全域で四区を構成していたが、北部が十三区に編入されて市の一部の分断が発生していたところ、今度は市全域が真二つに分かれ船橋市の半分で構成する新四区と習志野市・市川市の一部と船橋市の一部で構成する新十四区となり、市が完全に分断されてしまった。今回の区割見直しでは全国で同一市区町村の分断解消が図られたはずだが、船橋市だけは分断が進んだ。それでも来年の統一地方選挙での船橋市議会議員選挙と県議選船橋市選挙区は、市全域が一つの選挙区であるところは悩ましい。有権者が混乱しないだろうか。千葉市は一区・二区・三区・九区に分かれているものの、政令指定都市だから市議会議員選挙も県議会議員選挙も区ごとに選挙区が分かれており衆議院議員総選挙の選挙区が四つに分かれていても有権者の混乱は起きないという。
 新四区と新十四区で総選挙を戦う予定の陣営は大変だ。講演会の組織の見直しや、新しい区割の地方議員との協議体制の再構築など、近々解散総選挙が行われれば準備する時間がないと関係者は嘆いている。これまで数々の選挙にかかわってきた俊雄の元には相談が相次いでいるというから推して知るべしだろう。
 しかし選挙は出る人のためではなく選ぶ人のためにあり文句を言える立場にはない。ただ、まめに地域を回り、有権者との接点を持ち続けるいわゆる「どぶ板」戦略を得意とする選挙に強い陣営が今回の区割改定でそれなりの打撃を受け、街頭活動や宣伝合戦に重点を置く「空中戦」が得意な陣営はさほどダメージがないという。
 一票の格差を解消する区割変更としては不十分だとの意見は多い。裁判所はどうしても現状追認に近い判断をするので選挙無効の訴えを起こしても「違憲判決」は出されるが「無効判決」が出された試しはない。
 もっと大胆な区割変更や定数削減による格差解消が求められているが、定数削減により議席を失う議員の強い抵抗が改革を阻んでいる。利害が直撃する議員たちが自分らの選挙に関する法律を決める方式は変えるべきであり「第三者委員会」を設置し、選挙制度の改革をゆだねるべきではないか。党利党略や議員本位の改革はもう見たくない。代議士の引退による後継者争いや、参議院からの転身による争いなど党内で争わずに有権者の判断にゆだねるべきではないか。
 来年の千葉市議会議員一般選挙では2増2減の改正が行われた。花見川区と若葉区で1減、中央区と緑区で1増となる。これまでは緑区の有権者の1票が軽かったが改善が図られた。陣営も有権者も心して選挙に臨まなければならないと俊雄は考えている。
 
年末年始の風物詩 ルミラージュちば開催中
 
 千葉都心イルミネーション「ルミラージュちば2022/2023」が11月26日(土)からスタートした。中央公園プロムナード(千葉駅前大通り)、中央公園、通町公園が鮮やかな光で彩られる年末年始の風物詩だ。期間は来年3月12日(日)まで。点灯時間は17時から22時。また今回はイルミネーションと一緒に楽しめるイベント「YORU MACHI」が3年ぶりに開催され中央公園のスケートリンクとイルミネーションのコラボレーションも好評。
 市内では他にも海浜幕張駅前や千葉みなと「さんばしひろば」、千葉ポートタワーなどでもイルミネーションが楽しめる。
 
 
随想
難病肺がん事始め
鎌ヶ谷市・元稲毛小校長 島津幸生
 
近くの東邦鎌ヶ谷病院で5月に腎臓の検査をするためレントゲンを撮った。ところが腎臓はなんでもなく肺にがんらしきものが写っていると言うことで外科にまわされもう1回肺のレントゲンを撮った。
 まさかだが肺にがんが発見された。大きさは2㎝ほどと言われた。内科医曰く「あなたには守護霊がついている」と早期発見は少ないらしい。人間ドックに入ったこともないし胃カメラを飲んだこともなかった。娘の友人の父親は身体の変化に気づいた時点で余命3ヶ月と若くして亡くなったとのこと。がんで生命を失っている方は多いようだ。
 外科医に柏にあるがん専門病院(国立がん研究センター東病院)を紹介され、電話すると明日の10時に来て下さいと言うありがたい返事をいただいた。てっきり一週間位は待たされるのではと思ったからだ。がん専門東病院は自宅より便が良いとこにあり幸いだった。東京築地にセンター中央病院があるので東病院のようだった。
 病院では手術に至るまで1ヶ月以上かかったがこの間、脳・甲状腺・食道・胃の検査があった。20年にがんで亡くなった日本人は37万8千385人死亡総数の27・6%を占めている。その中で一番多いのが肺がんの7万5千585人、2番が大腸がんだそうだ。
 当初は東病院で2・3㎝ほどと言われ、その後執刀医に2・5㎝と言われ、1ヵ月の間に5ミリも大きくなったのかとびっくりした。3ヶ月後だったら2倍の大きさになる勘定だ。聞いたら測定者誤差の範疇との由。手術そのものは麻酔でほとんどわからなかったが問題はその後の痛さである。毎食後痛み止めを飲むのだが、それでは足りず別の痛み止めも飲んだ。副作用で何を食べてもおいしくない味覚障害と便秘、とにかくつらい状態が続いた。
 私の担当医は月刊テイミス8月号で「スーパードクターが挑む1」豊富な手術経験を誇る坪井正博国立がん研究センター呼吸器外科長が難病「肺がん」撲滅へと人物紹介されていた。運と言えば運だが、早期発見と良い病院を紹介して下さった東邦鎌ヶ谷病院の内科医財津裕典氏と外科医草地信也氏には感謝している。
 
 
3面
千葉カツカンパニー
結婚相談所 リボンスクエア(千葉市花見川区)
臼井日出男・正一両氏の親子二代にわたる政治家秘書を務めた後、個人運営の結婚相談所・リボンスクエアを設立。培った経験をもとにした独自のコンサルティングは会員のためを思う優しさに溢れるだけでなく、自身を見つめ直すように導く厳しさも。豊富なノウハウで、多くの成婚を実現させている。
 
 小紙編集部記者・稲しん子、今回は千葉市を拠点に活動する結婚相談所「リボンスクエア」さんをお訪ねしました。お話を伺ったのは代表の貴嶋美知子さん。「ともに家庭を築いてくれる人を見つける」ために、とてもきめの細かいサポートをされていました。
 
婚活は第一印象が勝負。
見た目をよくするためのアドバイスは徹底的にやります。
 
外見や人間性が結婚できない理由にはならないんです
 
稲しん子(以下・稲)貴嶋さんは個人で結婚相談所を運営されているのですね。
 
貴嶋さん(以下・貴)個人運営は多いですよ。むしろ個人が主流の業界です。少し説明しますと、個人の結婚相談所は、IBJ(日本結婚相談所連盟)、BIU(日本ブライダル連盟)といった結婚相談所を束ねる団体に所属するのが一般的です。うちはその2連盟と、R・net(良縁ネット)にも加盟しています。各連盟にはそれぞれ数万人の登録会員がいまして、加盟している結婚相談所はそのデータにアクセスできます。だからうちの場合は、トータルで16万人分くらいの会員情報が閲覧できるんですよ。不動産屋さんがレインズというシステムで物件情報を共有しているのと同じような仕組みです。
 
稲・16万人の中から相手探しができるのですか、すごい。結婚相談所を始めたきっかけは?
 
貴・私は衆議院議員だった父・臼井日出男氏と、県議会議員だった弟・正一(現参議院議員)の二代にわたって秘書をしてきました。ただ、弟は2009年の衆院選にチャレンジして、その時は残念ながら落選しました。事務所を畳む際に未処理だった陳情を一つずつ片付けていったんですけれど、
その中に、「結婚相手を探してほしい」という要望があったんですよね。
 
稲・政治家さんは色々な頼まれ事をされますものね。
 
貴・事務所を畳んだ段階でいただいた釣書をお返ししたりもしたんですけれど、いくつか残ってしまって。それならいっそのこと婚活パーティーでも開催してみようかと。秘書の仕事がなくなって暇でしたし、私の同級生にも未婚の人が結構いたし、人が喜んでくれることをやりたいという気持ちもありました。
 
稲・華やかだし、話題づくりにもなりそう。
 
貴・思った以上に好評で、それから1年半くらいの間、ボランティア的に婚活パーティー屋さんをしていました。けれど、なかなか結婚まで至る人がいなかったんですよ。
どうしてだろうと考えて、わかってきたのは、もともとの外見とか人間性とかが原因で結婚が決まらないわけではないということ。第一印象の与え方が下手だったり、的外れなリクエストをしていたり、改善の余地がある人ばかりだったんです。なぜ選ばれないか、もしくはなぜ選ばれるかを研究して、どうにかして結婚させたいと頑張っているうち、今に至っています。
 
稲・最初から結婚相談所をやろうと思っていたわけではなかったのですね。
 
貴・感覚的なものですけれど、お見合いの場に入ってきた時「この人、選ばれるな」とひと目でわかります。第一印象って一瞬。「初めまして。こんにちは」と言い終わる前に女性は○か×か判定しています。婚活でいったんNOだと感じたら、女性の気持ちはもう動かない。一般の社会生活だと、最初の印象が最悪でも、会社の同僚として机を並べているうちに慣れてきて、愛情が育ったりもするんだけれど、
婚活ではそういうことはないですから。
 
稲・選びに来ているのですものね。真剣勝負というか。
 
 
人をいかに見栄えよくするか、ブラッシュアップするかをずっと考えてきました
 
貴・だからこそ、見た目をよくする努力が必要。プロフィール写真の撮り方や、似合う服の選び方、姿勢、話し方、笑顔、それから聞き上手とか、リアクションがいいとか、ちょっとしたことの積み重ねで、全体の佇まいに対する好感度がアップします。イケメンとか、そんなことじゃないんですよ。
 
稲・見た目をよくするためのアドバイスはどういう時にされているのですか?
 
貴・タイミングとしては婚活をスタートする入会時と躓いた時が多いかな。お見合いが上手く行かなかった後のヒアリングの際、反省点として、気になった部分を伝えます。喋り方はゆっくりにしましょう、とか、相手が話し終える前に被せてくるのはやめましょうとか、会話の組み立てもあまり相手に合わせすぎないようにとか。
 
稲・会員向けのサービスとして、衣装の買い物にも同行されるのですよね?
 
貴・デート服やお見合い服を買いに行きます。男性会員には選ばせないです。どれがいいか聞いても「わからない」という答えが返ってくるだけなので、私が「これとこれとこれを着なさい」って選んでしまいます。
 
稲・伺っていると、プロデュース業に近いのかなと思えてきます。
 
貴・秘書の経験が活きていますね。議員をいかに見栄えよくするか、ブラッシュアップするかをいつも考えていましたから。その人に適した見せ方や表現を模索してトータルにコーディネートするのが得意なんです。
 
稲・ちなみに、会員さんの男女比は?
 
貴・業界全体では女性と男性の比率は6対4くらいなのですが、うちの場合は男性が約8割。年代でいうと、40代男性がほとんどなんです。
 
稲・会員になってから結婚に至るまでの期間はどれくらいでしょう?
 
貴・目標としては、半年以内に結婚相手と出会って、4~5カ月で成婚。だいたい1年以内でと言っています。成婚率は86%です。比較的優秀なほうだと思いますよ、IBJから4年連続で成婚表彰をいただいたりしていますので。
 
稲・成婚率の高さは結婚相談所を選ぶ時の指標になりますね。
 
貴・やはり実績と経験年数は大事です。それと、気をつけていただきたいのはお申込み上限が低く設定されていないかどうか。月に20件までというところが結構多いんですが、出会いの機会は多い方がいいでしょう? だからうちは上限を295件にしています。
 
稲・話は違うのですが、貴嶋さんは倫理法人会の役員をお務めなのですよね?
 
貴・千葉県倫理法人会の女性委員長です。倫理法人会とは、主に会社経営者が参加する全国組織で、生活の改善や自己研さんをして繁栄と平和を目指そうという活動をしています。朝6時から、モーニングセミナーという勉強会が開かれるんです。千葉県で3千400社ほどが加入していますので、人脈は広がるし、活動をお仕事に反映されている人も多いんですよ。
 
稲・本業もお忙しいでしょうに、大変ですね。
 
貴・政治家の秘書とか、婚活のお手伝いとか、誰かを支えることには慣れているけれど、自分がトップに立つのは経験がなくて、戸惑うことばかりで日々勉強です。
 
稲・いくつになっても人生は修行だと。肝に銘じます(笑)。
今日はありがとうございました。
 
結婚相談所 リボンスクエア
 
住所:千葉市花見川区検見川町3-315-17
℡:043-375-3758
Mail:ribbonsquare@gmail.com     
 
 
 このページにご登場してくださる企業様や店舗様を募集中。自薦他薦問いませんのでお気軽にご連絡ください。(社内選考あり)
 
 
 
住まいの救急社!
漏った、詰まった、壊れたの修理は笑顔で参上
地元のリフォーム工事店(有)マイケン
 
 寒さが厳しくなってきます。最近、自宅で過ごす時間が多くなりますがこの冬は床暖房で快適に過ごしませんか。足元からぽかぽかと温まりお部屋は春のようです。空気の対流もないので埃もたたず衛生的です。
 暖房機をつけてもなかなか温まらないのは冷たい外気の所為かもしれません。そんな場合にはインプラス(二重サッシ)が効果的。今ある窓の内側に樹脂製の窓をつけます。外気を遮断するので冬は底冷えせず、夏も暑さを軽減し光熱費が節約できます。和室用、洋室用、浴室用等種類も豊富。一か所一時間くらいで施工できます。この冬の寒さ対策はマイケンに相談を。出張相談、見積もりは無料です。
 
社長のひとり言
『1年の締めくくり』
 あっと言う間に一年が終わろうとしています。今年もコロナのお陰で好きな旅行も居酒屋も自粛の年でした。残り少ない人生ですので色々なことを楽しんで過ごしたいと思っていますが今年はそんな気分になれませんでした。
 博打は好きではありませんが気持をすっきりさせるため今年は最後のG1レースの有馬記念に使えなかったお金をドバーッとつぎ込もうと思っています。でも昔から博才がないのですっきりするのは財布の中だけになりそうです。
※連絡先・千葉市稲毛区小中台町1201~14 ℡043・207・7122

2022年12月号4面~5面

4面

「不当請求」専門の弁護士横行
時効成立後に取立「提訴する」と脅迫まがいも

 貸金回収を専門にする弁護士は多いが、とうに消滅時効が成立し、返済義務のなくなった借金を、「滞納をこれ以上待てないから訴える」「期日まで連絡がない場合は貯金や不動産を差し押さえる」と脅し、強引に回収を図る弁護士が増えている。
 借りたものは返すのが筋だが、消滅時効が成立してのち数年以上が経過した段階でやってくる突然の弁護士からの請求、時間が経っているから損害金が莫大に増えているケースばかりで、元金の残高が20万円であるのに対し、損害金が50万円を超えているものもあり、
債務者をひどく困惑させている。多くが弁護士法人化された弁護士事務所からのもので、悪名高いと言われている事務所も少なくない。
 民法上、「裁判の中で消滅時効が成立したから払わない」と主張しなければならない建前があり、債権者の消滅時効成立後の弁済請求自体が禁止されているわけではないところに問題がある。
 
時効進行がリセットされる仕組み

 そして債務者が債務を認めたり1円でも支払に応じれば時効の進行がリセットされ、損害金を含めて全額の弁済義務が復活してしまうことを知らない債務者が多い。法律の専門家である弁護士が一般人の「認識不足」を承知で、請求を起こしている構図がうかがえる。「税務処理上必要だから、残高確認書にサインして返送するように」と求めてくる悪質なケースがあるが、これも全額の弁済義務を復活させる手法であり、違法ではないとはいえ、債務者を再び追い込む詐欺的手法としか言いようがない。弁済できていない債務者の心の負い目につけこんだ悪徳行為であるといえよう。

専門知識を悪用する弁護士の存在 

 未払金の回収を弁護士に相談した場合、「消滅時効が成立していると回収は困難である」として依頼を引き受けないことが圧倒的に多いが、その一方で消費者金融の回収には消滅時効が成立していても積極的に回収を引き受けている。
 消費者金融やカードの支払いを焦げ付かせる債務者は弁護士などの専門家には相談しないことを見越して請求をしてきている。ここまで来ると弁護士とはいえ、もう、正義の味方どころか専門知識を悪用する悪辣な弁護士としか評価できない。 弁護士事務所に連絡して弁護士本人を指名しても、弁護士本人が対応せず、事務職員が対応することは弁護士倫理に反するものだ。

消滅時効成立後も繰り返される請求

 また、未回収の債権は、債権買取業者間で譲渡が繰り返されるのが常で、かつて消滅時効成立で支払拒否したものが、数年後に別の回収業者から別の弁護士名で請求が来るケースも横行している。国も弁護士会もこれらの事実を把握していながら手を打たずに放置したままであることは、重大な問題であるとの声が上がっている。
 元はといえば借りたものを返せない債務者に非があるのだが、消滅時効が成立したら弁済義務がなくなるのは民法で定められている。借りたものを返すべきであることも、一定の条件がそろえば返す必要がなくなることも両方とも民法の定めだ。法律の専門家である弁護士が、法律に関する知識を悪用している実態は改善されねばならないだろう。



弁護士から送られた時効を過ぎた債権の通知書。「期日までに連絡ない場合は貯金・不動産を差し押さえる」と書かれている。



新連載 ローカル小説 「退屈な人」 後編 草野くれよん

11月号の続き

「さっき家を出たよ。いまは京成電車に乗ってる」
 最寄駅である大森台駅から乗った京成千原線に揺られながら、千夏はナミコにDMで知らせる。最初は車で行くつもりだった。大規模ショッピングモールで買い物をしようか、お洒落なカフェでランチしようかと、色々なアイデアを思い巡らせていたのだが、「夫の所有物を持ち出すと、あとあと面倒なことになる」とナミコに忠告された。本当に家出するつもりはないのだから夫名義の車でも構わないはずだったが、たまには電車に乗るのもいいかと思い、ナミコの言葉に従ったのだった。
「京成って、どこまで行くの?」
「いま乗ってるのは津田沼行き。幕張本郷で総武線に乗り換えようと思ってるけど」
「そこから先はどうするつもり? 泊まるところとか」
「都内のホテルにでも行こうかと。もらい物の半額クーポン持ってきたから」
「悪くないけど、長期戦向きじゃないね。何だったらウチに来る? 家出しろと勧めた手前、私にも責任あるからさ。ウチに来なよ。千葉からだとちょっと遠いけど」
 ナミコの誘いに対し、千夏はしばし返事を躊躇った。夫婦間のぎくしゃくしている家庭にお邪魔するのは気が進まなかったこと、リアルで顔を合わせたら高志の変態行為として並べたてた事柄が狂言だとすぐ見抜かれてしまう予感がしたこと。どちらか一つでもお断りする理由として十分だと思い至ったのだが、返事を書く前にナミコから続きのメッセージが届く。
「ちなみに亭主は最近ほとんど家に帰ってこない状態。私の一人暮らしみたいなもんだから気兼ねはいらないよ」
 事実上の別居状態になるまで拗れてしまっているのか。ナミコもさぞや神経のすり減るような思いを抱えていることだろう。自分のケースは嘘だったと正直に告白して謝り、お詫びにナミコの悩みに寄り添い、力になってあげるべきなのではないだろうか。
 そんなふうに思い直し、「ナミコさんの家はどこなの?」と聞いたが、その答えが届く前に電車が幕張本郷駅に到着していた。
 ホームから階段を登り、改札を抜ける。乗り換え先の総武線ホームに向かおうとして、千夏はギクリとして立ち止まった。
「高志さん……」
 零れ落ちそうなほど丸くした目が捉えているのは、いつもの穏やかな表情を浮かべた夫だった。
「さて、行き先は都内のホテルだったっけ。それとも他に行きたいところがあれば、そこでもいいよ。どうする?」
 家に帰る車の助手席で、千夏はこれでもかというほどに身を縮めていた。
 運転席の高志を窺ってみる。そのかすかな視線を感じたのか、高志は前を向いたまま謎解きを始めた。
「本当に偶然なんだけど、これ千夏じゃないかというSNSアカウントを見つけてさ。フォローしてしばらくつぶやきを読ませてもらって、確信した。ぼくの知っている千夏の行動とつぶやきの内容が完全に一致していたからね」
「う、う……ごめんなさい」
「いや、ナミコになりすまして、いろんな話を捏造したことは悪かった。千夏が面白がってくれればという一心だったんだ」
 けれど、と高志は横目でチラリと千夏を見やり、ふふっと笑った
「まさか千夏も乗ってくるとは思わなかったよ。ぼくにいろんなキャラの色付けをしてさ。ダンゴムシに女装趣味に、あと何だっけ。あ、そうだ、腹踊りか」
「あ、あれは……その、全部嘘だから」
「もちろんわかってるよ」
 苦笑して高志は続けた。「君がだんだんソワソワと落ち着かなくなっていたので、何か企んでいるなとは気づいたよ。だったら実際に行動してもらおうかと、逃げろ、家を出ろと繰り返して焚き付けたのさ」
「どうして、そんなこと……」
「勢いかな。架空の設定をやり取りしているうちに引っ込みがつかなくなった。千夏もそうだったんじゃないの」
 真っ赤な顔で小さく頷くと、高志は声を出して笑った。
「……ナミコって名前は……どこから」
 千夏がそう聞くと、
肩を竦めた。
「平穏な日常に波乱がほしかったんだろ? だから『波乱』の波を取ってナミコ」
 千夏はぎゅっと目を瞑った。そんなの、わからないよ。ただ、高志がちっとも退屈な人なんかじゃないことはわかった。むしろ逆の、変な人だった。今まで見誤っていてごめんなさい。
言葉にはできなかったが、心の底から詫びた。
「だけど今回の罰として、一つだけペナルティを科す。覚悟してね」
「え? ……いいけど、何をすれば」
 信号が赤になり、車が止まった。その瞬間、高志がスマートホンをポケットから取りだし、レンズを千夏に向ける。口の端がニヤリと歪むのが見えた。
「腹踊りの動画を撮って、SNSにアップするのさ」。   

 完

5面
モノレールストーリー
吉成 庸子
モノレールになぐさめられたいの

 買い物帰りに少し回り道をして近くの公園の辺りまで歩いてみる。いちょうの木が黄金色の葉をびっしりつけていて風が少し吹くとハラリハラリと一枚ずつ舞い降りている。何故か心が和む気がした。そして思い切って夫の転勤に付いて、ここ千葉市の近くの街に引っ越してきて本当に良かったと思うのだった。
 美和子は今年四十一才になった。夫の良夫とは小学校からの同級生だ。高校、大学と美和子は女子だけの学校へ行ったが、二人の交際は仲間も交じえて続き二十七才になった時、仲間から祝福される形で自然に一緒になった。
 二人共、熊本生まれの熊本育ちだった。良夫は鉄鋼関係の会社に就職。美和子は宣伝会社で事務職に就いた。良夫に不思議と大きな転勤がなかったのも幸いして美和子も仕事を続けていた。
 二人に子供が出来ない事を心配した親達が、何かとうるさく言い出したのは二人が三十歳になった頃からだった。特に良夫は姉と妹がいるが男の子は一人だけ。だから、良夫の母親は「跡継ぎがいないと困るんだよ。仕事やめて子供作りに専念して欲しいんだけど」とか「一度二人で病院行ってみたら」等とうるさい。
 それを耳にした美和子の母は「子供は神様のさずかりもんだ。
いちいち、うるさく言うのは悪いよ」と言いながらも近頃は「高齢出産は母にも子にもよくないと言うやないか?病院で検査してもらうのもいいね」なんて、口にするようになっていた。
 四十歳近くなった春、二人でとうとう検査に行った。何度か検査に通った結果、良夫には悪い点は全くなかったが美和子の方に原因があるとお医者様から言われた。
 まるでうつ病みたいになってしまった美和子を良夫は「子供なんていなくてもいいじゃないか」と励まして、いつもよりずっと優しく接してくれた。これを機に美和子は勤めもやめ家にいるようになった。
「犬を飼おうよ」良夫の提案で可愛い白い子犬を飼った。美和子は犬に夢中になり本当によく面倒を見た。ジョンと名付けられた子犬は、よく鳴き声を出すし、家中を走り回るので夫婦を悩ますことはあったが生活の中心にはなった。
 美和子が元気になったので、良夫は安心したらしい。友人達と飲んで帰る日も多くなったが美和子はジョンがいるので淋しくはなかった。
 そんな日々が続いているうちに、いきなり千葉への転勤の話がおきた。美和子の親は「子供もいないし単身赴任でもいいじゃないの?」と言ったし、良夫も「お父さん、お母さんが美和子が遠くへ行くのが淋しいなら、僕一人でも大丈夫だよ」と言ってくれた。でも美和子は「私、良夫と離れて暮らすなんて考えられない」と言って千葉へ越してきたのだ。
 家から千葉に出かけるにはモノレールが一番便利だった。美和子はモノレールに乗って暇な時間に千葉にあるカルチャースクールに通い出した。子供の時から好きだった絵のグループだ。同年代の友達も何人か出来、ジョンを相手の時間も一層むつまじいし、美和子は今の生活に満足して一日一日が過ぎていた。
特にモノレールが好きで、時間がある時は何度か繰り返し乗った。
 いちょうの葉もすっかり落ちて、その年もあと数日で終わる日の夜だった。珍しく定時で帰宅した良夫に美和子が「冷えたビール? それとも熱かん? どっちがいい?」と聞いた。「ビールをもらおう」と答えた良夫は一杯目を一気に飲み干し、二杯目も飲み干した。
 そんな良夫に「今年のお正月は熊本に行きましょうね。飛行機のチケット頼んでおいたわよ」と告げた。良夫は「ウン」と言った後、三杯目のビールを飲んだ。そしていきなり「美和子、別れて欲しい」と言った。
「えっ? 何の話?」美和子は意味が分からず問い返した。
 良夫が苦し気な表情になり「実は子供が生まれたんだよ。僕の子供だ」「それってそれって、どういうこと?」美和子はいきなり頭をなぐられた気がして聞き直す。
「すまないと思っている。決して美和子と別れたくはない。でも僕に子供が出来たというのは本当だ。今八カ月になるかな」「相手は、相手の女はどんな人?」美和子は悲鳴に近い声で問い返した。
「会社の近くのスナックに勤めている女の人だ。二十五歳かな?申し訳ない。ちょっとしたはずみで、そんな関係になってしまったんだが、美和子がその子供を引き取って育てると言うなら、なんとか向こうを説得して子供だけ引き取る。僕はどっちでもいい。美和子の気持ちに従うよ」。
 良夫は淡々とそう言ったが、美和子の胸の中は今まで味わった事のないほど、混乱していた。苦しいし、悲しかった。  
 いきなり立ち上がった美和子に良夫は「どこへ行くんだ」と叫んだ。美和子は「心配しないで。ゆっくりモノレールに乗って、どちらにするか考えてみる。モノレールにゆっくり揺られて空の上から地上を見るの。冷静な判断がきっと出来ると思うから」。
 別れるしかないと美和子の心は決まっていたけど、何だか無性にモノレールに乗りたかった。

千葉みなとから熱海へ!
高速ジェット船が出港!

 先月26日(土)、27日(日)に千葉みなとから高速ジェット船で直接熱海港に向かう新しいスタイルのツアーが催行された。
 従来は千葉市内から熱海へ行く場合、総武線、京葉線等で東京駅へ、そこから新幹線や東海道線を利用するケース、またはマイカーがほとんどであったが、このツアーは電車の乗り換え、交通渋滞といった煩わしさが一切なく2時間弱で熱海へ。快適な海の旅が満喫できた。
 熱海周辺の名所を回り温泉を堪能、翌日再び熱海港から直接千葉みなとへ帰ってきた。千葉市内在住のある参加者は「千葉県民はどこに行くにもまず東京へ出る必要があるが、これはその必要がないし、移動が船というのが斬新。今度は家族で来てみたい」と話した。
 このツアーを主催した名鉄観光サービス(株)では利用客の声を反映し、また新たな企画を検討するという。

随筆
家にいるのもなかなかつらい
吉成庸子

 朝から太陽が美しい光をそそいでくれていた。気持ちの良い晩秋の空気を思いきり胸の中に吸い込んだ。
 亭主の儀ちゃんが、出勤したばかりだった。「今日は、夜宴会があるから飯はいらないよ」と彼は言って出勤して行った。「さあ、これからの時間何をしてすごそうかなあ」私は一人言を言いながら、玄関から茶の間に戻った。その時いきなり電話が鳴った。急いで電話機を取ると儀ちゃんからだった。
「お母さん、ズボンのベルトしてくるの忘れた。すぐ銀行の受付まで届けてくれ」「ベルト忘れるなんてバカねえ。手でおさえていれば一日位なんとかなるんじゃないの?」「バカ者、常に上着を着てるんだぞ、しょっ中ズボンが落ちない様にしてるなんて、みっともなくて出来ない。タクシー呼んですぐ持って来なさい。」「仕方ない、行ってやるよ」「なんだ、その言い方は! こっちは真剣にたのんでるんだぞ、文句言ってる暇があったらすぐタクシー呼べ」「わかりました。あっそれよりベルトってどのベルト? いっぱいあるからわかんないよ」「それは心配ない。俺の机の上に出してある筈だ。それを持ってくればいい」
 机の上に目をやると、たしかにベルトが一本置いてある。「あっわかった。すぐ行くからね」私は、最初はめんどくさいなあと思っていたが、ベルトを紙袋に入れて、外出着に着替えたあたりから、急に楽しみがわいてきた。
 久し振りの外出だった。何しろ私は結婚するまで三百六十五日、家に居た事のない人間だった。朝七時半から店を開ける喫茶店から深夜二時まで営業するクラブ等を何軒かやっていた。新宿でやっていた店等年中無休だった。朝早く家を出て帰ってくるのは深夜、そんな生活を続けてきた私が、店全部を辞めて結婚専業主婦となったので、たまには外の空気が吸いたくなる。そうだ今夜儀ちゃんは帰りが遅くなると言ってたっけ。ちょっとだけデバートに寄って春物の洋服でも見て来よう。私は電話して五分もたたないできたタクシーにいそいそと乗った。
 銀行の受付の方にベルトを届けると近くの喫茶店に入りデパートのあくのを待った。家の中にばかりいたせいか、何でも新鮮にみえる。デパートが開いたので洋服売り場に直行、気が大きくなっていたのだろう、目についた服をすぐ買ってしまう。その時「ヨーコちゃん」と声を掛けられた。私が結婚前から知っていた少し年上の女友達だった。
「あーら久し振り」から始まりお昼御飯を一緒にした。その後「着物の展示会をしているお店があるから」と誘われて同行。「夕飯も一緒にしようよ」と言われ、喜んでついて行った。久し振りお酒も少し飲んで家に帰った。 家の中の電気がついている。鍵もかかっていない。おかしいなと思いながら茶の間をのぞく。あれれ、儀ちゃんが帰っていた。「あれお父さん今日遅くなるんじゃなかったの?」「相手の方が急病で延期になったんだ、俺は晩飯も食ってないんだぞ!」「ごめんすぐ作ります」私は玉子かけ御飯を用意してすぐ儀ちゃんの前に置いた。冷えたビールもつけてネ。結婚二年目位の晩秋の一日の話だ。


2022年12月号6面~8面

6面

先月のアンケートテーマ「今年印象に残った千葉市の出来事」
 
早いもので今年も残すところ一か月となりました。今年を振り返ってみて、みなさんの身近なニュースのなかで「最も印象に残った千葉市の出来事」をアンケートテーマにしたところ、やはり一番多かったのは千葉ロッテマリーンズの佐々木投手の活躍ぶりでした。あの完全試合は、ドキドキハラハラしながら見守った方も多いのではないでしょうか。また、新型コロナウイルス感染症は第8波が到来しているとのことで、まだまだ収束は先になりそうですね。まだコロナ禍が続きますが、今年は市民花火大会が3年ぶりに開催されたことで元気をもらったという方も多かったようです。
 本年もたくさんの方にアンケートのご回答をいただきまして、本当にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。          (編集部一同)

ロッテ佐々木の完全試合・続くコロナ禍・花火


◎ロッテ佐々木朗希の完全試合
ロッテ佐々木朗希君の史上最年少の完全試合達成でしょうか。
若いのにすごいと思いました(高浜・村松正江)。何十年ぶりの完全試合。見ていてどきどき不安となり、終わった瞬間鳥肌が立った。いつまでも心に残っています(四街道・粟村道生)。佐々木朗希投手が達成した4月10日の完全試合。最年少ですごいと思った(小中台・福井利栄子)。佐々木朗希、ZOZOマリンスタジアムで完全試合。来年が楽しみです(黒砂台・中村博之)。ロッテ佐々木朗希、28年ぶりの「完全試合」達成!(園生・関直康)。何といっても佐々木投手の活躍でしょう。明るい話題でみんな元気になりました。ありがとう(稲毛東・かとう)。佐々木朗希投手の活躍(小仲台・ねこ)。

◎新型コロナウイルス感染症
コロナが一番印象に残りました。人に逢えない、どこへも行かれず大分年取りました(千草台・佐久間照子)。コロナの感染者の人数です。毎日新聞の千葉市の所を見ていました。現在第8波に入ったようで用心しています(六方・泉谷正誼)。「何がなんでもコロナ一色!誰の回答も同じであろうが今は第5次のワクチン注射の日程を調整している。自宅謹慎の日常化は言うに及ばず外出も外食もままならず。それでも年金生活者の老夫婦だが被害甚大であった。まず2年前にアセアンへの旅行計画したが実施直前に大問題となりやむを得ずキャンセルした。ドタキャンで18万円が蒸発!でもその後の経過を見つめると正解であった。海外で拘束されたり日本でホテルに隔離されるよりは18万円の方が安い。最近娘一家が市内でかかったが何も対応しなくてよいと言われ自宅謹慎のみ。もう終息ですね(高洲・大内健司)。

◎幕張花火大会・お祭りなどのイベント開催
コロナ以来久々に開催された花火大会!(園生・丸山宗男)。3年ぶりの幕張花火大会。今年は浜から海に向かって斜めに打ち上げる「海上花火」でした(小中台・清水早苗)。コロナ禍以来数年ぶりとなる「花火大会」や「お祭り」が復活して賑やかさが戻ってきたことが最も印象に残っています。子供たちの楽しそうな笑顔が見れて心が温まりました(幸町・大浦穂乃香)。コロナ禍が下火になり「幕張ビーチ花火大会」「大漁祭り」など楽しく活気づいて嬉しかった(小中台・大西駿)。8月6日海浜幕張ビーチフェスタの「花火大会」。2階のベランダから音と光を見て楽しみました。コロナの影響で親子三代夏祭もなくて来年も検討中だと市役所の方から言われました(長沼・吉田友子)。幕張メッセでの様々なイベントが復活。街に活気が戻ってきたみたいで嬉しいです(高洲・原隆子)。千葉市民花火大会。コロナ禍で沈んだ気持ちを一気に感動に変えてくれたから(高洲・原國臣)。 稲毛の浜の花火復活(桜木北・寺尾雅人)。市内の様々な場所において数年ぶりにイベントが再開されたことです。私は稲毛区民祭りや千葉大学の学祭に参加しました。文化団体の発表の場が当たり前にあることは素晴らしいと思いました(稲毛東・小倉理加)。「ちばアクアラインマラソン2022」。理由はコロナ前のような参加者の多さにびっくりしたからです(園生・能勢恵美子)。フリマや町のイベントが戻ってきたようでうれしいです。長い間我慢していた子どももイベント復活を喜んでいます(あやめ台・ママ)

◎子どもの事故等
お子様たちの相次ぐ不明事象に心痛みました。特に3才女児の発見にご家族の手記に哀しみの感涙でした。永遠に胸に刻まれます(検見川・荒木昭治)。ごく最近のニュースですが、美浜区のタワーマンションの25階ベランダから2才児が転落死。ゾッとしました。小さい子を家に1人残しての外出は眠っていてもネグレクトになるのでは?(小仲台・田渕良子)。幼い子供が事故に遭うというニュースを聞くととても悲しいです。
最近多いような気がします。子どもの行動は予測できないので怖いですよね。親だけではなく近所や周囲の方なども協力しながら、みんなで気を付けて子どもたちを守っていけたらと思います(小仲台・こなみちゃん)
 
◎千葉市高齢者緊急通報システム
千葉市の出来事と関係あるかどうか?私にとって1番嬉しい事は「千葉市高齢者緊急通報システム」です。89才で一人暮らし。そろそろ認知症になる前につけなければと思っていた所友人に教えられ千葉市でこういうのがあると聞き早速稲毛区役所に申込みに行きつけて戴きました。取説も大きな字で絵入りで分かりやすく親切丁寧に説明して下さりお金もかからず感謝です(六方・阿部ちい)。

◎その他
海浜公園リニューアル。若い人にも人気のスポットとなった。
TVで取り上げられ放映される様になった(小仲台・安倍一雄)。秋空に 天まで響け艶太鼓 区民祭りで孫が打つばち(あやめ台・藤原健次)。今年は思い浮かびません。コロナ禍が続いて市内各地域での諸々の行事が中止となりました。印象に残った市の出来事思い浮かびません。残念です(浜野・柳沢範光)。工事続きの放医研西側の交差点周りの歩道が拡がり横断歩道も美しくなりすっかり見違える程変化したこと。完成したので皆が安全に利用できてありがたいです。
以前は狭くてゴチャゴチャで横断しづらかったです(小仲台・野田香)。千葉駅前に新しいビルが完成し、沢山の新しいお店が増えショッピングの楽しみが増しました(園生・関恵美子)。ビックカメラができたこと(椿森・上田晃之)。幼い子どもがいるのでよく千葉市動物公園が好きでキリンやライオンを観たい!と言われて行くことが多いのですが今年の5月にかわいいナマケモノの赤ちゃんが産まれましたね!!もちろん観に行きました!!とってもかわいくてみんな大興奮!!人間でも動物でも生命誕生は素晴らしいです。いい経験でした(小仲台・氏原慶子)。
※一部抜粋して掲載


JR稲毛駅構内に流れるピアノの音色

 去る11月19日(土)から23日(水・祝)まで、外装に鮮やかなデザインを施したヤマハのアップライトピアノ(愛称LovePiano)がJR稲毛駅に登場した。 改札を出た西口付近に設置されたピアノは、期間中10時から16時は誰でも自由に弾くことができプロピアニストから子どもまで、多くの人が演奏を楽しんだ。駅構内では流れるピアノの音色に思わず足を止めて聞き入る人の姿も。
 公共の場にピアノを設置するこの取り組みはヤマハミュージックジャパンによる企画で、より多くの人にピアノの魅力や演奏の楽しさを伝えていくために実施しているという。過去にはJR新宿駅やJR品川駅、海ほたるパーキングエリアなど50か所以上で展開されている。
 今回のピアノの設置は稲毛区の地域活性化を目的としたイベント「稲フェス」の一環で行われた。11月20日(日)に開催された「稲フェス2022」では、JR稲毛駅構内にて稲毛ゆかりのプロピアニストのステーションライブや敬愛短大「SHUWABELL」によるクリスマスミニコンサートを開催。
 また、子供駅長コスプレ撮影会、「稲毛マン」と撮影会などのアトラクションや、稲毛マルシェも開催され賑わいを見せた。「稲フェス」を主催しているのは2011年に発足した「稲毛活性化プロジェクトいいね稲毛!」。「稲毛が大きな家族となり元気な明るい笑顔があふれる街に」との思いを込めて、街おこしを実践している。



7面

●忍び寄る第8波 
 
 11月中旬新型コロナウイルスに感染してしまいました。会社の検査で陽性に。症状はありません。接種は3回打っていました。
思えばここ数か月、コロナに対する対策も以前に比べたらやらなくなっていました。
どこで感染したのか思い当たるところもわかりません。私もそうですが、世の中もコロナに対する意識は薄れてますよね。今一度初心に帰ろうと思います。
  (作草部・西谷)

●ファミリーさんに感謝です
 稲毛新聞11月号に足と靴の相談会の記事が出ていたので行ってみました。足が痛いとか言う訳ではなかったのですが、稲毛新聞に時々載っているので気になっていました。靴を売るだけではなく、足の状態を見ていただいたり、健康の相談にものっていただきました。足のバランスが健康に大きく影響すると教えていただきました。感じの良いご夫婦で感謝です。
  (小仲台・主婦)

●50円均一市
 先日、小仲台7丁目で開催されていた50円均一市に行ってきました。「いなげからエコ」という団体が主催していてSNSで情報を知りました。
 とても人気らしくて、開店時間前から並んでいる人もいるそうです。私はお昼前に行ったのですが、人気の物はもう売り切れていたけれど、まだ残っていた食器や本など掘り出し物がありラッキーでした。また行きたいと思います。
 (あやめ台・えみ)

●みなさんからのご意見をお待ちしています。読者の声への投稿はハガキ・FAX・メールで。


稲スポ
千葉市民ゴルフ場で初の市長杯開催
高校女子バスケは地元千葉経大附が全国制覇狙う

 先月20日、千葉市若葉区の千葉市民ゴルフ場において、第1回千葉市長杯が開催された。市長の冠が付いた大会は初。
 当日は天候が危ぶまれたが無事開催。応募者多数により抽選での参加になった多くのゴルファー達が腕を競った。栄えある第1回の優勝者は東京都在住の境美玲さん。境さんには神谷市長から市長杯トロフィーが贈られた。

地元稲毛区から
 全国制覇狙う!
 
 全国高等学校バスケットボール選手権「ウインターカップ」の決勝戦が先月19日船橋市総合体育館で行われた。夏のインターハイを制し、準決勝で昨年の覇者昭和学院高校(市川市)を破った千葉経済大学附属高校(稲毛区)が市立柏(柏市)を75―55で下し、3年振り2回目の優勝、準優勝の市立柏と共に12月23日から東京体育館などで行われる全国選手権に出場する。前回出場した19年は初戦を突破したが2回戦で涙を飲んだ。今回は悲願の全国制覇を狙う。

高校サッカーは遂に日体大柏が悲願の初優勝!

 第101回全国高校サッカー選手権千葉大会の決勝戦が先月12日フクダ電子アリーナ(千葉市中央区)で行われ、日体大柏(柏市)が市立船橋(船橋市)を2―0で破り初優勝、今月28日に開幕する全国選手権に初めて出場する。
 決勝戦は両校無得点の後半立ち上り日体大柏がオウイエのゴールで先制、更に古谷も追加点を上げ試合を優位に運ぶ。守備も安定しており攻守で市立船橋を圧倒した。
 千葉県は過去9年間、市立船橋(船橋市)と流通経済大柏(柏市)が優勝を分け合ってきた。この両校の他に習志野も含め全国制覇経験校がひしめき合う千葉県。日体大柏は県勢7校目の優勝を果たし更に頂点を狙う。

 
最年少ギネス認定

 千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手と松川虎生捕手のバッテリーで4月10日のオリックスバファローズ戦で達成した史上16人目の完全試合が「プロ野球における完全試合を達成した投手と捕手の合計年齢の最年少」としてギネス世界記録に認定された。
 佐々木が20歳5カ月、松川が18歳5カ月で合計年齢が38歳330日。千葉ロッテの選手がギネス世界記録に認定されるのは初。

県代表てっぺん  関東大会第3位

 11月19日、20日に千葉市ポートアリーナ、
他2会場で開催された第38回関東小学生バレーボール大会で、男子部門千葉県代表のてっぺん(稲毛区)がEブロックで第3位に入賞した。
 大会には男子、女子、混合の3部門に8都県代表の64チームが参加。てっぺんは1回戦で茨城県代表「上山川バレーボール少年団」を破り準決勝へ進むが、埼玉県代表「蓮田北バレーボールクラブ」に惜しくも敗れ第3位に。
 てっぺん(男子)には小学生20名が在籍、
月・土に園生小にて練習中。




8面

市民ガイド

◎令和5年度千葉県少年少女オーケストラ団員募集
▼募集パート:全パート(弦楽器・木管楽器・金管楽器・打楽器)※ただし、オーケストラで使われる楽器に限定(特にビオラ、チェロ、コントラバス歓迎)▼募集対象:令和5年4月時点で小学校4年生~高等学校2年生※県内に在住または通学者に限る▼団員選考会:令和5年2月18日(土)会場:千葉県文化会館大練習室▼応募期間:令和5年1月23日(月)まで▼応募方法:「団員選考会申込書」に記入の上、応募期間内に事務局へ郵送。申込書希望者は事務局へ連絡か公式サイトからダウンロード▼郵送先&問合せ先:〒260-8661千葉市中央区市場町11-2公益財団法人千葉県文化振興財団千葉県少年少女オーケストラ事務局 TEL043-222-0077(音楽監督:佐治薫子/事務局:小川・丸山)

◎千葉経済大学地域経済博物館 
令和4年度特別展「房総義民伝―義民はいかに語られ、人びとの力になったのか―」
 日本の各地域には「義民」―百姓一揆などで、命をかけて万民のために行動した人物―が数多く存在します。御上を恐れず、一身を擲って多くの人びとを救う義民のイメージは、一体いつごろから、どのように形作られ、広まっていったのでしょうか。そして、近世から近代を生きた人びとにとって、義民はどのような存在だったのでしょうか。本展示では「佐倉惣五郎」や「安房三義民」といった房総を代表する義民を中心に義民像の形成・展開の過程を展示します▼会期:現在開催中~令和5年2月4日(土)火曜日~土曜日/9:00~16:00▼入館料:無料▼場所:千葉市稲毛区轟町3-59-5(千葉経済大学総合図書館棟1階)※大学正門より向かって右側の建物▼休館日:日曜日・月曜日・祝日※休業期間中や年末年始などの休館については掲示・HP等で確認を▼問い合わせ:千葉経済大学地域経済博物館/℡:043-253-9843

◎千葉市美術館
ブラチスラバ世界絵本原画展 絵本でひらくアジアの扉―日本と韓国のいま―
「ブラチスラバ世界絵本原画展」(略:BIB)はスロバキア共和国の首都ブラチスラバで2年ごとに開催される世界最大規模の絵本原画コンクール。本展覧会では2021年10月から翌年2月にかけて現地で開催されたBIB2021(第28回展)への参加国の中から、近年の活躍がめざましいアジア諸国に焦点をあて、中でも隣り合う二つの国、日本と韓国の絵本のいまをご紹介。会場では、BIB 2021に参加した日本と韓国の作家による全出品原画作品と絵本をご覧いただくほか、絵本が生み出され読者に届くまでの背景を取材した特集展示、グランプリ他各賞受賞作家の作品をパネルと絵本によりご覧いただきます。▼会期:現在開催中~12月25日(日)※休館日:12月5日(月)▼観覧料:一般1,000円(800円)/大学生700円(560円)/小・中学生、高校生無料※( )内は前売券、および市内在住65歳以上の料金※障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料◎本展チケットで7階「新収蔵作品展」と5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」も入場可※割引の併用不可▼主催:千葉市美術館、朝日新聞社▼場所:千葉市中央区中央3-10-8▼問合せ:℡043-221-2311

◎ギャラリー古島
★ 歴史をつなぐアートな逸品展
帽子:市瀬晶子:師匠である父市瀬廣夫(皇室帽子デザイナー)からオートモードの精神と技術を学び、被る人と一体になりその人の魅力を最大限に引き出す帽子を制作。
カジュアルに綺麗に被れるTPOを楽しくご紹介します。真珠:渡邉純子:真珠の本場伊勢志摩に生まれ育ち多くの真珠に関わるなか、お行儀の良いフォーマルだけでなくもっと「真珠を楽しむ」をテーマに宝飾店にないデザインにアプローチして制作しています▼会期:12月10日(土)~12月20日(火)※12月15日(木)休廊▼場所:千葉市中央区春日2-25-11古島籐家具店2階(JR西千葉駅西友側徒歩1分)℡043-243-3313※冬季休廊:12月21日(水)~令和5年1月12日(木)

今月の人
元プロ野球選手の新たな挑戦
スポーツコミュニティースクール設立目指して奮闘中
丸山 一仁さん(62) 千葉市花見川区在住

 1960年生まれ、愛媛県出身。丸山一仁さんは、上浮穴高から近大を経て1983年にドラフト5位で千葉ロッテマリーンズへ入団。現役時代は伝説の10.19を経験するなど6年間活躍した後、1989年の選手引退後は球団職員に転身。球界初の金田正一監督専属広報やボビー・バレンタイン監督時代のフロント広報を始めとする球団の要職を歴任した。2020年に球団を定年退職し、現在は地元でのスポーツコミュニティースクールの開設を目指し準備を進めているという。また、2年前からは長男が所属する地元の少年野球チーム「幕張ヒーローズ」でコーチを務めている。
 丸山さんが子どもたちの育成について真剣に考えるようになったのは、中国で野球を教えた経験がきっかけとなっている。当時、中国は北京オリンピックを控え新しい球場を建設するなど野球に力を入れていた時期であり、2005年にはCBL(中国野球リーグ)からNPB(日本野球機構)へ「各地域のチームを指導してほしい」とオファーがあった。丸山さんはロッテ球団の野球振興事業として中国へ渡り、江蘇省無錫市のチームを担当した。そこには地域から選抜された10代後半の選手が集められていが、実際は基礎もできていない状態だった。丸山さんはまず「野球とはなにか」を教えた。ボールの握り方や身体の使い方からスタートし、体力づくり、ノック、サインプレーと、段階を経て試合に臨んだが、しばらく成績は上がらなかった。
ある時、なかなか上達しない選手から「丸山コーチは日本人だから野球がうまいんだ。自分は中国人だから下手なんだ」と言われショックを受けた。丸山さんは「私は君を野球人として扱っている。野球人は野球でつながるものだ。君がそれを拒否するなら私はもう日本に帰る」とキッパリ。「その子は上手くなりたいけどなれなくて、コーチに対して申し訳ないという気持ちがあったのでしょう。もともと本音でぶつかれない国民性もありますから。でもその後『もう一回やらせてください』と泣きながら頭を下げて来ました。そのとき私は本当にうれしくて『わかった。絶対上手くなるから俺について来い』と抱きしめたんです。野球人として心が通じた瞬間でした」。この経験が今の丸山さんを突き動かしている。中国では足かけ7年間野球を教え、丸山さんたちが日本へ帰るころには中華人民共和国全国体育大会で表彰台に上がるほどチームは強くなっていた。
丸山さんは野球で培った経験やスキルを地域や人のために使うことを使命とし、現在はスポーツコミュニティースクールの開設を目指して奮闘中。子たちがスポーツを通じて多様な人と交流しながら人間性を養い、やりたいことを見つけられる場所をつくること。その先には「地球人教育」を世界的に広めたいという大きな夢があり、スクール設立がその最初の一歩となる。「人間は考え方が違うと争いになります。今は宇宙に行く時代ですから、国や人種も関係なく同じ地球人としてお互いを認め合い協調していくことが尊い。この考え方を共通概念とする必要があると思うんです。第二の人生、一分一秒を『地球人教育』の土台づくりに使っていきたい」と意欲的だ。


編集部のつぶやき

 今年を振り返って、とても印象深い出来事は「稲毛新聞の記事がご縁をつないだ」とうれしいご報告をいただいたことです。
 今回、チバカツカンパニーにご登場の結婚相談所「リボンスクエア」様ですが、代表の貴嶋美知子さんを一昨年「今月の人」でご紹介したことがありました。幸せな結婚へ向けて親身にサポートされていることや、お人柄が伝わったのか、その記事を見て入会された男性がいらっしゃったそうです。その男性のお母様は稲毛新聞をご愛読くださっていたようで、お母様が亡き後、遺品整理でその記事を見つけられたとか。
 入会後は、お見合いから交際を経て、めでたくご結婚され、今は幸せな家庭を築いていらっしゃると知り、本当にうれしくて涙が出ました。このようなご報告はライター冥利に尽きますし「人の助けになる仕事」を理想としてきた私にとってモチベーションにもなります。
 こうして紙面を通して誰かのお役に立つことができるのは、長年、稲毛新聞を支えてくださる広告主様や読者様、関係者様、皆様のお蔭です。改めて感謝申し上げます。
今年もありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。 (真)


有限会社稲毛新聞社
〒263-0043
千葉県千葉市稲毛区小仲台2-5-2-1001
TEL.043-256-4414
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