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千葉市初のユースセンター今月オープン【2024年9月号4面】

2024-09-05
カテゴリ:街角ニュース,地域活動,地域課題
注目
若者が「やりたいこと」をかなえる場所に
2023年にこども家庭庁が発足し、こどもの福祉や教育、子育て支援に関する政策が今まで以上に注目されている。しかし、政策のほとんどが小学生以下の児童もしくは、子育て世代が対象となっており、10代・20代の若者を対象としたサービスや支援はまだ充実しているとはいえない。
社会的にはそのような状況が続くなか、中高生から大学生を対象とした施設「ちばユースセンターPRISM(プリズム)」が、千葉大学の正門近く(弥生町)に今月オープンする。ユースセンターの設立は千葉市初となる。

今年3月、千葉大学の学生が中心となり、高校生を加えた設立プロジェクトが発足。この施設を若者の居場所、「やりたいこと」をかなえる場所にするために活動をスタートした。「自分たちが過ごしたい場所づくり」としてワークショップを行い、シンボルとなるロゴマークはメンバーが考案し㈱ZOZOのデザイナーの協力を得て決定した。内装は㈱拓匠開発の建築士が一緒にデザインを考え、初期費用や家賃はトヨタ勝又グループ中核会社の勝又自動車株式会社㈱からの寄付、広報用のSNSは古谷乳業㈱の社員のプロボノ活動など、市内の企業が社会貢献活動として運営に協力している。

運営を行うのは一般社団法人Spice(スパイス)の代表理事である郡司日奈乃さん。教育学を専門に研究する現役の千葉大学大学院生だ。今回の「ちばユースセンターPRISM」の設立は、自身の子ども会の活動に参加した経験がきっかけになったと話した。当時、郡司さんはジュニアリーダーの資格を取得。子ども会の活動を通じて、自分の意見が尊重されたり、大人と議論できる場があることに面白さを感じたという。「PRISMとは太陽光が屈折して虹色に分光する多面体のこと。若者が自分なりの色を自覚して、社会に飛び出していく場所になってほしい。またこれを一つのモデルとしてこども家庭庁に提言を行い、いずれは自治体ごとに1つのユースセンターが設置されるようにしたい」と語った。

「ちばユースセンターPRISM」に関する情報は、フェイスブック、インスタグラムで公開している。オープン予定は9月21日(土)。

【所在地】千葉市稲毛区弥生町4~3 Grand Palace西千葉207号室
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